【 高校 美術部 】 国際交流 「中国西安高新唐南中学訪日団」訪問

静岡県からの依頼で、「中国西安高新唐南中学(日本では中高一貫校)」の生徒16名と教員・通訳7名を含めた23名が来校し、本校の美術部員と交流を行いました。

来校されました「中国西安高新唐南中学」は大変優れた生徒が多く、カナダにあるトロント大学やオーストラリアにあるメルボルン大学、中国国内では北京大学や有名美術大学等への合格者も多く、また国際生物学オリンピックへも多くの生徒が参加をされております。このような実績のある学校の来日行程内に、東京大学と京都大学への訪問、そして静岡大成高校美術部との「交流会」も含まれており、本校への来校についてとても名誉あることだと思っております。

また本校美術部(美術授業)への見学希望理由について「国際理解」「地域貢献交流活動」「地域ボランティア活動」「全国作品展入賞」など、長年にわたる活動実績にプラスし日本国内でも例を見ない本校独自の授業である「静岡の伝統工芸〜漆工芸〜」「美術ゼミⅠ・Ⅱ(地域交流活動)」が挙げられました。そして実際に説明をさせていただき授業や部活動に対して非常に興味をもっていただくことができ、最後には引率の先生から「今回は訪問をさせていただき、直接お話を聞き、授業や部活動について大変参考になりました。帰国後しっかりと報告をします!」という感想もいただくことができました。

生徒交流会では、3時間ほど前から水出しをした「新茶〜本山茶〜」を全員に振る舞い静岡をPRし、また各自が楽しい会話になるように日本の話題や質問等をタブレットを使い中国語へ翻訳し、画面を見せながら会話を楽しむことができました。さらに美術部員とゼミⅠ•Ⅱで制作した「日本のお土産プレゼント〜日本独自の文化をプレゼント〜」として日本や静岡をPRできる作品を100個以上制作し、それをジャンケンで勝った人から選び持ち帰りをしていただき、とても盛り上がり楽しんでいただくことができました。その後、最後に中国中学側から詩の朗読と歌を歌っていただき、有名美術大学への合格者を出しているということもあり、とても素敵な絵画や焼き物や鉛筆画もいただきました。3時間の交流が終わるころには、作品を通し会話を楽しみ、みんな笑顔で話しており、やはりこれからの国際交流に必要なのは「アート」=共通言語、自然に会話を楽しむ=コミュニケーション能力の向上につながるのだと感じました。

今回の感想として、中国の学生の方々から「はじめて新茶を飲みましたが、本当においしかった!」「会話が楽しめ本当に良い時間になった!」「日本の勉強内容や授業時間や文化や流行などの話もできてよかった!」「たくさんのお土産をもらえてとてもうれしかった!」などの感想を聞くことができました。

本校生徒からの感想として、「国際交流含めいろいろな経験ができる大成美術部に入って良かった!」「緊張せずに話ができ自分でも驚いた。これからもっと社交的になれる気がした」「連絡先を交換しその日から英語で連絡を取り合っていて、楽しく英語の勉強ができている」「中国の文化や生活について知ることができ、自分が狭い世界、狭い知識で生きているのだと感じた。これからはもっと世界に目を向けたい」「絶対にこれから海外へ行く!今度は自分が今回出会った友達(中国)に会いに行きたい」「今回の経験を活かし今後も国際交流を楽しみたい」などとても前向きな声を多く聞くことができました。これからも普段の授業ではできないことにもチャレンジし、部員と共に「静岡大成高校美術部」の名を国内だけでなく世界に発信していきたいと思います。

最後になりますが、この度の「交流会」について本校を選出していただいた、会長の鈴木康友(県知事)様をはじめ日中友好講義会専務理事の平野様、ならびに関係者の皆様に感謝をいたします。本当にありがとうございました。